タイオーは香港で一番大きい島、ランタオ島西部にある漁村です。
水上に建てられた棚屋に人々が生活していることから、香港のベニス、東洋のベニスとも呼ばれています。
(いやいや、ベニス好きに怒られるでしょ。ベニスというよりも東南アジア風「伊根の舟屋」かな。)
旅行会社がツアーを組むほど人気の観光地。
ここだけ時間が止まっているような、どこか懐かしい昔があります。
思わずカメラを構えたくなるような光景がいたるところにあるので、写真好きにはたまらない場所になること間違いなし!
また、ピンクイルカ(シナウスイロイルカ)を見に行くボートツアーがあります。
香港人の友人からは「見れないから乗らない方がいい」とアドバイス。
でもこのツアー、水上から棚屋を見ることもできるので、ピンクイルカを見れたらラッキ〜!ぐらいの気持ちで参加してみるのもよいと思います。
訪れた日は、ちょうど年に一度行われる村の大きな行事まえでした。
カラフルな旗が船の上でたなびき、村民が忙しそうにオレンジ色の旗を埠頭のフェンスに取り付けていました。
聞いてみると、公式ではないけれど6月25日(祝)にドラゴンボートウォーターパレードがあるとのこと。
Tai O Dragon Boat Water Paradeとは?
毎年旧暦の5月5日(端午節) 、村周辺にある4つの寺の神像を神聖な舟に乗せ、ドラゴンボートで舟を牽引して水路を進み、水辺をさまよう霊を鎮めるために行われる宗教的儀式です。
舟が通る時、棚屋に住む村人は、火をつけた紙製の供物をささげ無病息災を願うそうです。
19世紀にタイオーを襲った疫病を追い払うため、地元の漁師達が寺院から借りた神像を舟にのせ走ったことが始まりのようです。2011年に中国無形文化遺産に認定。
大澳(タイオー)を満喫した4時間
東涌フェリー乗り場
9時25分のフェリーで35分間の乗船。
乗客の半分は釣り人で、途中の沙螺湾(Sha Lo Wan)で下船しました。
フェリー会社の親切なスタッフが、タイオーの見所マップをくれました。
文化/風景歩道、文物歩道、自然歩道など旅行者に役立つマップです。ご参考にどうぞ。
東涌から大澳まで東澳古道という14kmのトレイルコースがあります。涼しくなったらハイキングを楽しんでみるのはいかがでしょう。
タイオーの町中を散策。
どう料理するんだろう〜と思う乾物屋が道の両脇に並んでいます。
ブランチしようと思って、楽しみにしていた名物のストリートフード店は、11時以降ぼちぼちオープンと、ここでは島時間が流れていました〜。
Cafe Solo
行き交うボートを見ながら、ゆったりと流れる時間を楽しめるカフェ。
コーヒーは美味しいのに、アイスラテには氷が入ってないっ!
この時期ベランダで氷無しは暑すぎるぅ〜。
卵の黄身を塩漬け、天日干し中。
チマキに入っている黄身だね。
エビペーストもタイオーの特産です。
漁業で生計を立てている家庭が多いので、海辺周辺だけでなく、住宅街でもこのような光景を見かけます。
魚の頭には新聞紙が巻かれているのは、虫がお腹に入らないようにしてるのね。
岩石崇拝(民間信仰)
自然に影響を受けやすいこの場所だからなのでしょう。
この写真は村の中心にあった祠です。
各家庭の玄関前に、掌サイズから石!とわかるサイズまで、大小形も様々な石が祀ってありました。
家を守ってくれる神様がそれぞれの家にいるようです。
大澳楊侯古廟(Yeung Hau Temple)
1699年建立の仏教寺院。
この寺院は、100年以上続く伝統的なイベントDragon Boat Water Paradeと強いつながりがある4つの寺の一つです。
ここまで歩くと、香港とマカオをつなぐ橋が見えますよ。
大澳小食(Tai O Snack)
おじさんが目の前でクレープを焼いてくれます。香妃卷(HK$30)
作っているときに「パクチー入れる?」と聞いてくれます。
Tai O Bakery (タイオーベーカリー)
タイオーといえば、タイオードーナツ!
旅行者だけでなく、地元の人にも人気の店。
香港の街中でも食べれるけれど、ここでは熱々のできたてを頂けます。
どんなドーナツ?
ミスドのフレンチクルーラーのゲンコツ型かな。
大澳華記 (Tai O Wah Kee Egg Waffle)
長蛇の列ができる炭火焼のエッグワッフル、HK$23。出来上がりまで2分30秒。
列が長いのは、七輪が一つしかないから。
ダ:2台置けば儲かるのに。
私:列ができれば、特別感出せるからだよ。
Tai O Market (タイオー市場)
干したエビ、イカ、魚のひらき、貝などを売っています。
新鮮に見えたので、スルメを購入。
「1カゴHK100でいいよっ!」と、おばちゃん。
果たしてそれが高いのか安いのか分かりませんが、1/3が通じず、HK50を渡し成立。
村のあちらこちらでみかけた麻雀。
楽しそ〜!
パイの色がピンクで中国菓子のよう。
日本のパイよりも若干大きく見えたのは色のせいかな。
タイオーボートツアー
水上から棚屋を見学、運が良ければピンクイルカを見ることができるボートツアー。
基本どのボート会社も、20分HK$30です。
呼び込み合戦が、橋の両橋で行われます。
混んでなければ、20分HK$20に値切れます。
お試しあれ〜♪
Heritage Hotel (ヘリテージホテル)
以前は警察署だった建物が、現在は歴史的建造物2級のホテルとして運営されています。
歩き疲れ、冷房の効いてる中で一休み。
ビールが美味しく感じました〜♪
コロナで海外には行けないから、ここに泊まるのはどうかとダーリンに提案。
調べてみると、「ここでっ!?」と驚くほどの値段。もうしばらく海外脱出を待つことにしました。
大澳へフェリーで行く方法
大澳への行き方は、バスかフェリーで、今回はフェリーでの行き方をご紹介します。
船ははランタオ島アトラクションのひとつでもある昂坪(ゴンピン)360ケーブルカーの下を通り、香港とマカオをつなぐ橋、港珠澳大橋と平行に走ります。
わりと陸地に近いところを走るので、波は穏やかで楽しい30分ほどの旅です。
タイオーだけでなく、ケーブルカーに乗ってゴンピンの天壇大佛とポーリン寺にセットで行ってみるのはいかがでしょうか。
行き方はを絶景ランタオトレイルを行く〜ケーブルカーからもまた絶景♪ご覧ください。
MTR東涌駅からフェリーターミナル東涌新発展碼頭(Tung Chung New Development Pier)への行き方
フェリー乗り場まではバスでも行けますが、歩いて10分ほどなのでお散歩しましょう。
Googleマップでは、異なる出口と行き方が表示されます。
MTR東涌駅B出口を出て、Citygate Outlets建物の左手を通り、ゴンドラ乗り場の右脇の道を進み、突き当たりの公衆トイレまで歩きます。
迷うとしたらここ!(写真)
公衆トイレの後ろの階段を上り、道の反対側に渡ります。
そのまま直進するとフェリー乗り場です。
写真の横断幕に書かれてある時間は、東涌新発展碼頭から出発する時間です。
この時間以外にもフェリーは運行しているので、Fortune Ferry時刻表から大澳線を選択してご確認ください。
日曜祝日は運賃があがります。
<行きのチケット>
船内で購入します。行き先をつげオクトパスカードでピッ。
<帰りのチケット>
大澳埠頭のチケット売り場で、行き先と出発時間を告げて購入。
高層ビル群のある街も香港ですが、タイオーのような漁村が香港の始まりです。
半日もあれば十分楽しめるので、足を伸ばしてみてはいかがでしょう?